出来事の一瞬
日本のスタイリストの草分け的な存在であるこの女性。。
今はなき原宿セントラルアパートが生んだ伝説のクリエイターの一人でもある。
知人に紹介されてこの人に興味をもち、著書を読んでみたが、もともとはコピーライターであったことから当時のエピソードの面白さもさることながら、言葉のセレクト・スタイリングが秀逸で読む人を飽きさせない。
文から人柄がにじみ出るようでなんか親しみが持ててしまう。
原宿セントラルアパートという場所に出合い、人に出合い、そこで揉まれ成長していった高橋さん。
出会いや出来事の一瞬一瞬を見逃さない感性が重要だということを改めて再認識させられる。
場所が人を変え、人がまた場所を変えていく。
場所と人の関係性を追及する自分の仕事の意味をもう一度捉えなおしてみようか。
こんな伝説の場所をつくってみたいものだ。
以下抜粋
セントラルアパートに飛び込んだことで私は時代の波を一気にかぶることになった。
私は漠然とした予感の中で人生を選んで行った。ある時代と遭遇するために、ある場所を選ぶこと、そしてそこで起こることに居合わせて、目撃すること。
若者が持つ一瞬の才能(嗅覚)を私はほとんど無意識に働かせたのだ。